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いぐあなです。
ママになってから時間がなくてよく爆発しちゃうよね(てへぺろ古
時間を自由に使うために
1日はみんな平等に24時間なのに、なぜか自分だけ爆発してる。
そんな経験に心当たりしかない私が手に取ったのはこちらの本▼
著者自身のワーママ経験からまとめられた本書。「時間がない」と感じる子育て中のママ側の目線があるのが特徴です。
ママに共感しつつ立ち向かう方向性を凜と示してくれる、そんな本でした。
時間がない生活は「自分がない」生活
子どもが産まれてからずっと「時間がない」「時間がたりない」と考えていました。
「時間があれば~するのに」と結局何もしない、何も変わらない日々。
仕事・家事・育児にいつも追われて、目の前のことに対処するので精一杯。とりあえず1日が終われば一安心。また次の日も同じように目の前のことをこなすだけ。
現状を変えたい気持ちはあるけれど、視野がどんどん狭くなり前向きに考えられませんでした。余裕など全くない、それは周囲のせいだと責任転嫁までする始末でした。
あえて厳しいことを言いますが、「時間のない生活」を選んでいるのは「自分」です。
尾石晴「やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ」より
あぁ…グサリ…核心をつかれてしまった…。誰かに解決してもらうのではなく、自分で選び解決しなければならない課題なのです。
ならどう時間を使えばいいのでしょうか?
時間を可視化する
まず自分が何に時間を使っているかを書き出し、さらに所要時間を計ります。時間を計測すると「使っている時間の量」が可視化できます。
そこから「時間をどう使うか決める価値観や判断軸」を意識して取捨選択します。
また、自分の「質」を高めることも重要です。自分のモチベーションやパフォーマンス度の高い時間に難しい仕事を配置するなど、スケジュール調整も欠かせません。
「今」の積み重ねが「未来」をつくる
「今」の積み重ねが「未来」に繋がっています。
「今」の決断はどう「未来」に影響するのか。
今から1年後、10年後に「今」の積み重ねがどう影響するのか見据えていますか?
著者は「今」と「未来」を連続して考える「自己連続性」が非常に大事と本書で伝えています。
「マイものさし」をもつ
「マイものさし=自分の価値観を土台にした自分だけの基準」を持っていますか?
自分が今使っている時間を「投資」「消費」「浪費」に分ける作業を続けると、おのずと自分に必要な時間が見えてきます。
自分が「コントロール可能」なものと「コントロール不可能」なものを見極められていますか?
悩みがちな時は「コントロール不可能」なことに執着している可能性があります。「コントロール不可能」は悩んでも仕方ないと割り切ることで別の時間を使うことができます。
自分がやりたくないことを書き出してみるのも一つです。
予言の自己成就
本書では社会学者のロバート・K・マートンが提唱した「予言の自己成就」を以下のように記しています。
人には「予言を叶えようと、それに沿った行動を選択していく。予言が的中するように導かれていく」
尾石晴「やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ」
自分の理想の1日を言語化すると、自分が理想に近づいていくというもの。これなら「私にもできそう」と思いました。
自分の理想を言葉にする。ただそれだけでわくわくするし、「やってみたい!」という気持ちが湧き出ますね。とても素敵♡
「事実」と「解釈」「感情」を分けて考える
本書の最後にはワーママを主とした「時間にまつわるQ&A」があります。ワーママのリアルな質問に対して著者が一貫して伝えていること、それは
「事実」と「解釈」「感情」を分けて考える
ことです。
「事実」は1つでも、それに対する解釈や感情は人それぞれです。これは人が持っている「価値観」が影響します。
1つの「事実」があっても見ているフィルター(価値観)が違うため、人それぞれの解釈や感情が生まれます。きちんと分けて考えられていますか?違った視点で物事がみえてきませんか?
本書で非常に興味深かったのは、共働き男性に対してのお言葉です。
全てを両立したいお気持ちはわかりますし、応援したいですが、それを肯定的にとらえてくれる会社ばかりではありません。残念ですが。
尾石晴「やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ」
制度が先行し、当事者はもちろん、その周囲の人々へ理解が発達段階の「男性の育児参加」。共働き男性の過渡期であり、女性とは異なる苦労や課題がまだまだ多いのだろうなと感じました。
最後の締めがしびれました。
「できますよ。あなたに無いのは覚悟だけ」
尾石晴「やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ」
かっけーな。
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