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いぐあなです。
日本バレエ界の有名人は何を考えているのか。
完璧という領域
今回は日本バレエの有名人、熊川哲也さんの「完璧という領域」を読みました。
バレエ知識の少ないいぐあなでも夢中で読む程おもしろかったです♡
エネルギーの塊 熊川哲也さん
熊川哲也さんは現Kバレエカンパニーの芸術監督で創始者。
北海道出身で、バレエを始めたのは10歳。
有名なローザンヌ国際バレエコンクールで金メダル受賞。
英国ロイヤルバレエ団プリンシパルという絶頂期に退団。
Kバレエカンパニー創立され、現在もバレエ界のトップを走り続けています。
本を読んでいて熊川哲也さんの「エネルギーの強さ」に圧倒されました。
もうね、紡ぐ言葉が違うのよ。
常に自分に正直で迷いがなく、進む方向へ進むスピードや熱量が尋常じゃない。
ご自身も振り返って「礼を欠いていた」「未熟だった」なんて何度も記載しているけど、自分のやり遂げたいことに対してまっすぐ進む生き様が本当に清々しくかっこいい。
僕は杖を持たず、石橋を叩くこともせず、ジャンプを繰り返してきたように思う。
熊川哲也「完璧という領域」より
この一文に続く言葉が、熊川さんを表していてシビれました。
圧倒的なカリスマだわ。
意外だったこと
ダンサーにとって生で踊る舞台は、時に恐怖や孤独感に襲われる抜き差しならない場所である。
熊川哲也「完璧という領域」より
圧倒的な技術、カリスマ性をもつ熊川さんでも舞台上で恐怖や孤独感を感じるということに驚きでした。
いや、舞台には魔物が住むなんて言われることもあるくらいですから、もちろんあるんだろうけど。誰であっても舞台上でしか感じえない感情があるのだと認識させられました。
観客として見ている分には全く感じたことがないですが、舞台に立つ方は本当にすごい。
Kバレエの始めはコールドの人数が確保できず、谷桃子バレエ団に協力を依頼したというのも驚きでした。意外な繋がりですね。
バレエ学校入学後に自分の体型にコンプレックスがあったというは驚きです。
え?熊川さんが?と思ってしまうのですが、
誰でも「隣の芝生は青く見える」ことがあり、逆にそれが自分を見つめ直すきっかけになるということ。
熊川さんは「自分の体型のどこが」他の人と違って、「自分の強みは何なのか」を深く考え分析し言語化している。そういうところがトップを走り続ける強さなのだと思います。
バリシニコフから熊川哲也さんに宛てたとされる言葉。
意外過ぎる言葉。でも深い言葉。
バレエを広める、深める、芸術を続けるとは。別に日本に限ったことではない。と深く考えさせられました。
熊川さんのバレエを実は見たことがなかったのですが、この本を機にYouTubeで見てみました。
踊りにも圧倒的なエネルギーを感じました。技術ももちろん今まで見たことのない華やかなジャンプのオンパレード。
動画は大体歓声や拍手が音声で入っており、観客も大いに沸いていることが容易に想像できます。
何より、自分への自信が舞台上でも表れていてかっこよすぎでした。
本を読んで、バレエダンサーとしてだけでなく、一人の人間として学ぶべきところがたくさんある方だと強く思いました。
とてもおもしろかったです。
他にも本を出版されているようなので、また読んでいきたいと思います。
本の感想記事はこちら↓